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Azel's Note

とある高校生の数学ノート。あらゆる問題に対する、感覚と論理の双方向からのアプローチの記録。

暗雲と雷光

僕は考えるのが非常に遅い。頭が鈍いのだ。世間一般の平均値と比べれば、考えるのも計算するのも速いと思っているが、数学好きの中ならどちらもだいぶ遅い部類だと思う。

だから長考する。集中して問題を解くというより、常にそのことが意識から消えないのだ。

僕の頭の中に、解決に必要な条件が出そろったとき、黒い靄のようなものが頭の中に立ち込める感じがして、何も見えなくなる。

ついさっきまで解けそうだったのに、黒い雲が考えるのを邪魔して、その向こうの景色を見せようとしてくれしない。

それでも考えていると、雷が落ちたように雲が割れ、その向こうの景色が全てみえる。

でもやはりそれでも解けなくて、今自分が見た答えはすべて消えて行く。何もできずに、ただつぎの稲光を待つしかない。

何度か稲光が起こると、自分の意志で雲をかき消せる(上手く言えないが、かき消すというかかき回して割れ目を探すような感じ)ようになって、さっきの稲妻が作った割れ目を能動的に探せるようになる。

そうして雲をかき消そうとしていると、ふとした瞬間に雲に割れ目が見え、謎が解ける。

中学生くらいから、難問を前にしたとき、夢の中でもそれを考えていることがままある。意識があるときの僕は、上で述べたように黒い靄や雲のようなものを相手に考えているが、夢の中はただひたすら真っ白で、何もない。

本当に真っ白い中、突然、フラッシュを焚いたように答えが見え、そのタイミングで夢から覚める。

問題や定理が僕を「教えてやったから解いてみろ」と言わんばかりにたたき起こしているかのように。